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製品情報 2026-11-08 | 更新 2026-11-08 | TopCopilot Team

PowerPointのプレゼンを対訳にするには:実例ウォークスルー

はじめに

貿易、コンサルティング、行政との連携、技術交流では、PowerPointの翻訳はWordやExcelより致命的です。Wordは崩れても組み直せ、Excelは崩れても計算し直せます。PowerPointは版面が崩れると、色ブロックのずれ、空を指す矢印、時間軸とノードの不一致で、資料をほぼ作り直すことになります。

手作業の手順は誰もが知っています。各ページの文字を翻訳ソフトへコピーし、訳文をテキストボックスへ一段ずつ貼り戻し、ページごとに文字サイズ、改行、配置を直します。9ページの資料でも1~2時間はかかり、版面が戻る保証はありません。

この記事で実演するPowerPointアドイン、TopCopilot AIは、プレゼンテーション全体をひとまとまりとして扱います。書き戻しは2種類です:

  • 直訳モード(Translation):訳文が原文を置き換え、資料全体が英語だけになります
  • 対訳モード(Bilingual):原文ページは残り、訳文は隣に複製したページへ書かれ、ページをめくれば対照できます

ここがPowerPointとWord、Excelの最大の違いです。Wordの対訳は同じ段落の上下2行、Excelの対訳は同じセルの上下2行です。PowerPointの対訳は原文が1ページ、訳文が1ページと隣り合います。スライド上のテキストボックスの位置は固定なので、同じページに押し込むと必ず押し合います。

この記事で見るのは対訳モード——PowerPointでWhole presentationを一度、Startを一度押すと、9ページの日本語資料が一度に訳せます。ページ数は18になり、原文ページと英語の訳文ページが対で並び、色ブロック、矢印、時間軸、図はすべて残り、全体で69.0秒です。

アドインは主要な14+言語の相互翻訳に対応します。以下は日本語から英語への例です。

1. どんなプレゼンに、全体の翻訳が必要か

動画で使っているのは、実際の日本語プレゼンテーションです。「日本デジタル庁_网络连接方案.pptx」(日本デジタル庁・ネットワーク接続案)、全9ページ。この種の資料は典型的です:

  • 構造がそろっている:表紙、背景と目的、ネットワーク接続案の全体図、接続方式別の構成概要、機関別の検証一覧、アイコン説明、付録(IPアドレスの重複、マルチクラウド接続)
  • 図が多い:色ブロック、矢印、時間軸(R4/R5/R6/R7、LGWAN提供開始)、クラウドと専用回線の図、3列の比較表。翻訳時にどれも動かしてはいけません
  • 用語の統一が厳しい:専用回線、地方公共団体、相互接続ルーターのような語が全体で繰り返されるため、訳は前後で一致させなければなりません
  • 対訳が必要:日本側は原文ページを保管し、相手方の説明は訳文ページ。1つのファイルで二つの用途です

この種の資料を手で処理すると、9ページ、300か所を超える文字に、ページごとの版面調整が加わり、半日はかかります。汎用の翻訳ツールでページごと貼ると、戻したテキストボックスは乱れ、図の中の注記はどれがどれか分かりません。

2. 操作:資料を開いてから翻訳完了まで

手順 1:資料を開き、AI Assistant を起動する

図1:日本語の元のプレゼンテーション、全9ページ

PowerPointファイルを開くと、上部のメニューバーに "AI Assistant" タブがあります。開くと右側にAI Assistantパネルが出て、上部のモードは Whole presentation(プレゼンテーション全体)で、横にはFree / Upgradeの表示もあります。

今回の実例はこのモードだけです。資料全体を一度で終えます。

手順 2:翻訳の設定

図2:AI AssistantパネルとAdvancedの詳細設定

パネルで Target language を Englishにし、 Advanced を展開すると、二つの領域が表示されます:

WRITE-BACK(書き戻し)

  • Translation:直訳。訳文が原文を置き換えます
  • Bilingual:対訳。原文ページは残り、訳文は隣に複製したページへ書きます

パネルのBilingualの説明は、はっきり書いてあります:"The original slide stays. The translation is written on the copied slide beside it, so you can compare them."——原文のスライドは残り、訳文はその隣に複製したスライドへ書かれるので、対照しやすくなります。

TRANSLATION STYLE(訳文のスタイル)

  • Translation font:訳文のフォント(既定は原文に合わせ、今回の実例では Times New Roman)

今回の実例では Bilingual + Times New Romanを選び、ほかは既定のままです。

手順 3:Start を押し、先にスキャンしてから翻訳する

図3:Scanning the document、下のボタンはPause

を選び "Start" 後、パネルにはまず次のように表示されます:

Scanning the document...

Don't edit the document during translation, or write-back may miss.

重要:翻訳中はスライドを編集しないでください。書き戻しが抜けることがあります。

下のボタンはすぐに Pauseに変わり、いつでも一時停止できます。パネルの状態から、処理の順番も分かります:先に資料全体をスキャンして用語を揃え、その後に段落ごとに訳して書き戻す——用語が繰り返される提案資料では、ここが重要です。先に用語を揃えないと、同じ「専用回線」が前のページではDedicated line、後のページではPrivate lineになります。

手順 4:進捗は段落単位、右側で一件ずつ照合

図4:進捗 2/339(1%)、右側に Src / Tr

スキャンが終わると、進捗は段落単位です:2 / 339 paragraph (1%)、続いて34/339 (10%)、52/339 (15%)、93/339 (27%)、124/339 (37%)、162/339 (48%)、199/339 (59%)、239/339 (71%)、270/339 (80%)まで進みます。

右のパネルは一件ずつ Src(原文) と Tr(訳文)を示し、ページをめくりながら照合できます:

  • Src 令和6年9月 → Tr September 2024
  • Src デジタル庁 → Tr Digital Agency
  • Src 専用回線 → Tr Dedicated line
  • Src 地方公共団体 → Tr Local government
  • Src 相互接続ルーター → Tr Interconnection router

もう一つ。進捗はまだ2/339なのに、左下のステータスバーにはすでに of 18と出ます。複製した訳文ページは翻訳の開始時に位置が決まり、訳文はそのあとページへ書き込まれます。

手順 5:9ページが18ページになり、原文と訳文が対になる

図5:サムネイルでは原文ページの直後に訳文ページ

左のサムネイルを見ると、Bilingualモードの書き方が分かります:ページ数が9から18になる——1ページ目の日本語表紙の直後が2ページ目の英語表紙です。接続案の全体図も原文と訳文が1ページずつ対になり、18ページ目まで続きます。原文と訳文は隣り合うので、ページをめくれば対照でき、二つのファイルを往復する必要はありません。

手順 6:版面を保持:接続案の全体図

図6:英語版のネットワーク接続案の全体図

訳文ページを開くと、最も複雑なこの全体図も版面をそのまま残しています。タイトルは Overall Picture of Verification of Network Connection Approaches。時間軸のR4 / R5 / R6 / R7と Start of LGWAN Provision (Planned) のノードもそのまま残り、三段の矢印、A/B/Cの三つの色ブロック欄、フッターのページ番号もあります。英語になると枠内の改行は増えますが、枠と線はずれていません。

手順 7:3列の構成概要とクラウド/専用回線の図

図7:英語版、接続方式別の構成概要

構成概要のページは Configuration overview by connection methodとなり、3列の比較表、クラウドと専用回線(Dedicated line)の図、Local public entity A/Bの枠はすべて残ります。右のパネルでは短い用語の訳も見えます。机上→ Desktop study、実機→ Actual equipment。

手順 8:密度の高い一覧表の翻訳

図8:英語版、機関別の検証一覧

機関別の検証一覧は Verification Overview by Selected Organizationとなり、表見出し、行の構造、箇条書きは残ります。Organization name、Configuration、CSP、Desktop/Actual device、Verification details。AWS、Azure、Google Cloud、OCIなどのベンダー名はそのままです。

手順 9:アイコン説明のページ

図9:英語版のアイコン説明ページ

アイコン説明のページは About the icons used in the configuration diagramとなり、上の区分図(Access line segment、Router segment、Line connection segmentなど)と下の説明表は元の構造のまま、項目ごとに英語へ置き換わります。

手順 10:付録の技術図、原文ページと訳文ページの対照

図10:付録の原文ページ(日本語)

付録は資料全体で最も密度の高い技術図です。IPアドレスの重複への対応、IPSec方式の検証結果の抜粋。原文ページは日本語のままです。これがBilingualモードの意味です。保管用の一枚は一字も変わりません。

図11:付録の訳文ページ(英語)

隣の訳文ページは Appendix: Handling IP Address Overlap ① – IPSec Approach (Excerpt of Verification Results)となり、図のフロー枠、矢印、番号付きの説明は残り、右のパネルはSrc / Trを一件ずつ出して照合できます。

手順 11:マルチクラウド接続の付録

図12:英語版のマルチクラウド接続の付録

マルチクラウド接続の付録は Appendix: Support for Multi-Cloud Connectivityとなり、Vendor ①/②の図、Legendの凡例枠、右側の論点リストは残ります。右のパネルではコスト→ Cost、ネットワーク設計→ Network design。

手順 12:翻訳完了

図13:Done、289 paragraph shown、69.0s

パネルの表示:

Translation finished — 289 paragraph shown, 69.0s

Done

日本語は9ページ、文字は339段落。プレゼンテーション全体は 69.0秒で翻訳が終わり、下のボタンは Start over(やり直す)と Cancelになります。最後の訳文スライドのタイトルは Classification and organization of issues(課題の分類と整理)。パネルの最後の項目には、次の説明が付きます:"The original slide was copied and the translation was written on the next slide."——原文ページが複製され、訳文は次のページに書かれます。

一文で言うと:翻訳も対照も保管も、資料1つで済みます。

3. できること

機能 内容
全体を翻訳 Whole presentationを一度、Startを一度押すと、資料全体を一度に翻訳します(今回は9ページ、339段落)
対訳表示 原文ページは残り、訳文は隣に複製したページへ書かれ、9ページが18ページになって対で並びます
直訳モード Translationモードは訳文が原文を置き換え、全体が英語だけになります
版面を保持 色ブロック、矢印、時間軸、3列の比較表、クラウド/専用回線の図、アイコン説明表、フッターのページ番号は残ります
用語を揃える 先にプレゼン全体をスキャンして用語を作り、その後に段落ごとに訳します。Dedicated line、Local governmentなどは全体で一致します
段落ごとに照合 右側に各段落のSrc / Trが出て、ページをめくりながら確認できます
訳文のスタイル Translation fontは指定できます(今回はTimes New Roman)。既定は原文に合わせます
途中で止められる 翻訳中はPauseでき、完了後はStart overでやり直せます
速度 今回は9ページ、339段落。全体の翻訳は69.0秒です

4. 向いている人

  • 貿易と営業:製品案と見積プレゼンの、中英・中日の対照版
  • コンサルティングと納品:顧客向けの対訳報告。原文は保管、訳文は対外です
  • 行政・機関との連携:相手方の政策文書や技術案を、社内で読む版
  • 技術とエンジニアリング:構成説明や検証報告など、図の多い資料の多言語版
  • マーケティングとブランド:発表会やロードショー資料の多言語版を、すばやく出す

5. 使うときの注意

  1. 翻訳前にコピーを保存:アドインは訳文だけを書き、原文ページは変えません。それでも始める前にコピーを保存してください
  2. 翻訳中はスライドを編集しない:パネルには Don't edit the document during translation, or write-back may miss と明記されています
  3. 密度の高い表と長い文は目で確認:検証一覧のようにセルが密で文が長いページは、英語が長くなると一部のセルが窮屈になり、二行がわずかに重なることがあります。納品前にそのページを一度見れば足ります
  4. 対外提出の前にフォントを揃える:訳文のフォントは既定で原文に従います。会社のテンプレートに合わせるときは、TRANSLATION STYLEでTranslation fontを指定します
  5. 対訳の納品では隣り合う構成を使う:原文ページと訳文ページが隣り合うので、日本側の保管と対外説明を同じファイルで行い、ページをめくれば対照できます

6. まとめ

プレゼンの翻訳で本当に難しいのは「日本語を英語に換える」ことではなく、換えたあと、この資料をそのまま壇上で話せる:色ブロックはずれず、矢印は空を指さず、時間軸のノードは合ったままで、表は崩れません。

向いている場合:

  • 手元にあるのが本物の ネイティブのPowerPoint(.pptx) の資料です。提案報告、検証レポート、ロードショー資料など。
  • ページの中に色ブロック、矢印、時間軸、図、密度の高い表があり、翻訳したあとも使い続けます。
  • 必要なのが対訳を残して保管すること、または英語だけの版は欲しいが、版面は組み直したくない場合です。
  • 下書きを急ぐとき。今回の実例は 9ページ、339段落、69.0秒。

要するに、ネイティブのPPTで、訳したあとすぐ壇上で話せる資料向けです。使う前にコピーを保存し、途中でページを変えず、密度の高い表と長い文は人が一度見てください。

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Windows と Microsoft PowerPoint。メニューの AI Assistant から Whole presentation を開き、書き戻しを Bilingual にして、Start を一度押します。

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